沖縄の企業は商工会に入るべき?2年を経て感じたメリット
このブログを運営している渡慶次です。当社は2年前に北谷町商工会に入りました。僕が商工会青年部の活動に参加しています。ここでは、企業が、特に飲食店様が商工会に入るメリットや注意点について書きたいと思います。
商工会に入った目的
僕が商工会に入った目的は、
①人脈を広げるため 60%
②異業種の知識の習得 30%
②イベントボランティア等による社会貢献 10%
ざっくり書くとこんな感じです。ほぼ①と②が目的です(笑)社会貢献については、「う〜ん少しはやってみるか〜」ぐらいのものでした。
人脈を広げることで何を期待するのか?
まず一つ挙げられるのが、お取引先の獲得です。普段の営業活動の延長線という考え方です。実際商工会には、様々な部があり、青年部、工業部、サービス部、飲食部などがあります。当社の場合、飲食店向けにお米の配達を行っています。なので、飲食部に所属する事が効率的かと思いました。しかし、2つ目の目的から、青年部を選びました。
それが、②異業種ノウハウの習得です。言わずとしれた、競争化社会で、なんとか成長していくためには、自分の業界の常識に囚われない事が重要だと考えました。そこで、普段から、異業者の経営者の方と交流を持つことで、自然に知識が増えていく環境を作りたいと思いました。そのため業種を問わず、20代~30代の経営者が集まる青年部に入りました。
実際に青年部に入ってどうだったか?
というように、色々考えて入ったように書きましたが、今上の文章を見直すと後付けのような気がしてきました(笑)実は、北谷町商工会については、2年以上前から所属していました。しかし、上記のような〇〇部に入らないと活動の機会が無い事を知らないまま半年以上経過していました。「商工会に入ってみたものの、なんにも会合の案内も来ないし、これ入って意味あったのかなぁ、、、」と思っている矢先、知り合いからそのことを教えてもらい、その方が青年部だった事で入部しました。一応上記の目的を思い出して下した判断ではあります。なにが言いたいかというと、商工会に入ったらいずれかの部に入らないと意味が無いということです。
まずは定例会と飲み会に行ってみましょう。
とりあえず、毎月行われている定例会(青年部活動のフィードバックと今後の活動を決める会議)に見学に行きました。入り口としては、これで正解だったと思います。活動のベースになる会議です。どういう人がいるのか、どんな活動しているのか、雰囲気がわかります。で、定例会が終わると、場合によっては懇親会があります。そこで改めてコミニュケーションを取る事で、自分と波長が合うのか、入部の判断材料にします。※定例会や懇親会には、正式に入部する前でも参加できます。
僕はとりあえず入部する事にしていたので、その後の活動からすぐに参加する事になりました。
商工会の会費は?
年会費が20,000円程度、青年部の年会費が16,000円程度です。イベントなどを行う時は、町の予算がついたり、協賛を募ったり、部費を取り崩したりする運営です。
商工会青年部の活動
①イベントの企画・運営
②外部イベントのボランティア
③セミナーの実施
④懇親会
これらが活動のベースになります。中心になるのは、①のイベント企画・運営です。ここが一番負荷がかかり、達成感があるところでもあります。北谷町商工会青年部の関わるイベントでは以下のものがあります。
アイリーキャンプ
既に10年を超える長寿イベントです。ビーチクリーン&レゲエフェスというコンセプトです。午前中にビーチクリーンを行い、午後からレゲエライブがスタートします。北谷の馬場公園という所に3000人もの人が来るため、運営側の青年部もフルスロットルで働きます。
シーポート北谷カーニバル
毎年夏に行われる、北谷町最大のお祭りです。ステージでの催し物の、企画運営や当日のボランティア等を行います。海上花火が有名です。
美ら浜大使
ミス北谷、、、のようなものです。ミス北谷と言いながら大々的にやりたいのにできないのは、大人の事情です(笑)ただし、精力的に北谷町のイベントに参加しているので、ある程度の認知度は獲得できてきているのではないかと思っています。中日ドラゴンズのキャンプイン式典にも毎年参加してます。
新聞記事にもなりました。僕も右端に写り込んでおります(笑)
このようなイベントがあり、北谷町商工会青年部は割と忙しい方かもしれません。ここで挙げた以外のイベントだと、中部広域産業祭りや商工会フェアなどの産業祭りの運営が挙げられます。また、セミナーの運営や遠方商業施設の視察など、イベント以外の活動も様々です。
実際にどのようなメリットがあったか?
業種によって得られるメリットは違ってくると思いますが、お米の卸業である当社の場合、、、、
①単純に取引先が増える。
②様々な業種のノウハウが手に入る
③人脈が増える
このようなメリットが実際にありました。当初考えていたメリットをそのまま享受しています(笑)①については、青年部員で飲食店をされている方とは全店とお取引が始まりました。②のノウハウについても、大きなメリットでした。この記事を書いている渡慶次は、大学卒業後⇒銀行勤務⇒お米のとけし という流れだったため、それ以外の業界についての知識がありません。それなのに、飲食店の知識や、建設関係の知識、ウェブについての知識など、自分では勉強したわけではないのに、膨大な知識の引き出しを持っている状態です。なぜなら、知っている部員に電話すればいいからです。
③は①とちょっと似ているのですが、取引先が得られるというよりも、お取引先を紹介してくれる人脈を指します。「知り合いに飲食店やっている人がいるから、今度紹介するね」という軽い感じで紹介を頂いています。
飲食店の経営者が商工会に入るメリット
前述したとおり、北谷町商工会青年部には、多くの飲食店経営者の方もいらっしゃいます。「飲食部」もあるため、青年部に入るのか、飲食部に入るのかは判断が別れるところだと思います。いずれの部に入っても、メリットは4つあります。
①単純に部員が食べに来てくれる。
部員のやっているお店には、基本的にみんな一度は食べにきてくれます。そこから何人かは、常連になったり、友人や家族を連れてくるようになります。このメリットだけでも大きいのではないでしょうか。以前に書いた記事ですが、沖縄北中城の老舗ステーキ店経営者の方の公演で、飲食店が外に友達を作り情報発信することの重要性を語っていました。
外国人集客セミナーに行ってきました。
②イベントや会合の時に団体で使ってもらえる
大人数対応のできるお店だと、イベントや会合の時に使ってもらえる可能性が高いです。北谷町青年部でも頻繁に集まりがあるため、その度に青年部のお店がピックアップされます。また、商工会ホールで行われる、大規模な集まりの時は、オードブルの大量注文が入る場合もあります。
③お祭りやグルメイベントに出店できる
地元のお祭りには、商工会が関わる事が多いため、出店しやすくなります。特に、北谷町では、C−1グルメバトルが開催されており、そこで優勝特典として「ローソンで優勝メニューが商品化される」という大きな特典があります。また、知名度の高いイベントでもあるため、上位受賞店は、それだけで新規のお客様の獲得につながります。
④同じ飲食店の部員からノウハウを吸収できる
同じ飲食店ではあっても、居酒屋、カフェ、レストラン、焼肉屋、バー等、多種多様なお店があります。その中で独自のノウハウを持っているお店も多く、北谷町商工会青年部では、県のホームページコンテストで最優秀賞を取ったお店もあります。ホームページやブログ、フェイスブックの効果的な使い方などを伝授していました(^^)
商工会活動の注意点
商工会活動をやってみて思った事が、「のめり込み過ぎると危険」という事です。商工会活動は、忙しくしようと思えば、無限に忙しくできます。そのために、本業がおろそかになってしまっては、元も子もありません。あくまで「本業優先」というスタンスを崩すべきではないと思います。
しかし、「本業のメリットは後から付いてくる」という考え方も大事だと思います。前述したように、忙しくしようと思えばその忙しさ、無限大です。
その中で、本業に対する利益がまったく見い出せないイベントやプロジェクトもあります。ただ、そういう無駄を許容し、未来で点と点が繋がると信じ、地域のために頑張る事でそこで得られたノウハウが思いもよらない事で役に立ったりします。前部分と後部分が矛盾するように見えますが、まとめると、「本業優先ではあるが、都合のつく範囲内でイベントに参加する事で、情報やノウハウが得られ、後で本業にプラスの影響が出る、、」あまり、まとまってませんが、こういう事だと思います(^^)
最後に、自分が誰にも頼まれていないのに、作成した動画があります。「北谷町商工会青年部勧誘ムービー」です。もし良かったら見てやって下さい。
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