よろず支援イメージ

最近気になる国の経営支援、「よろず支援」とは?

お取引先である、飲食店様に少しでも役立つ情報を書いていくのがこのブログの目的です。 なので、今回は個人的に最近気になる存在の「よろず支援拠点」について取り上げたいと思います(^^) 12月7日の沖縄タイムスにこんな記事がありました。 よろず支援拠点 記事 「味に自信あるが、客足が伸びない」という見出しが印象的です。結構県内の飲食店でも、味には自信あるけど、売り上げが~というお店は多いのではないでしょうか。記事の内容で興味深いのは、①お店の実名が出ている事。②売り上げを伸ばすための工夫をかなり具体的に書いている事です。 ちょっと記事の写真だけだと、見にくいので、概要を書きます。
 

よろず支援拠点・記事の内容

①売り上げ不振などに悩みを持つお店がある ②「よろず支援拠点」という経営相談を行う行政サービスに相談。 ③どのような対策を行ったかを紹介。 というものです。 今回でどうやら9回目のようです。ちゃんとタイムスは読んでたはずなのに、、、、いつのまに9回目、、、(笑) 今回のお店〜 炙り屋 煌炭(こうたん) 豊見城市豊見城471-2 日~木17:00-24:00 金土17:00-翌1:00 50席 炙り屋 煌炭 個室
   

相談内容 「どんな悩みがあったのか」

①オーナーは県内外の飲食店で20年の修行を積んだ人物 ②半年前に夢だった自分のお店をオープン ③料理については、上質な旬の食材にこだわる。炙りも最適な火加減にするために異なる特徴を持つ備長炭を独自にブレンドしている。 炙り屋 煌炭 メニュー 悩み 料理には自信があるが、半年経っても客足が思うように伸びない事で、利益が出ていない事 問題点 オーナーの嘉手納さんは、経営の経験が無く、店舗運営のコスト管理やマーケティングの知識が無かったそうです。いたずらにメニュー数を増やした事が効率を悪くし、適正な利益が確保できていませんでした。集客を勘に頼り、市場調査不足やターゲットがあいまいなまま開店。そのため、「高い」「安い」など顧客の一言にコンセプトがぐらついたりしたそうです。「こだわりの炭火焼」と「旬の食材」というお店の特徴を十分に伝えきれていなかった事が問題の本質のようです。広報も飲食店紹介サイトやクチコミに頼るだけで、客足にはつながっていませんでした。
 

よろず支援が行った対策 客層調査から食材仕入れの改善まで

まず、統計データに基づく市場調査を行ったそうです。県立図書館が提供する市場データベース「MiNA」(ミーナ)を活用し分析。(この謎の単語MINAについては、今度調べて、記事にします)その結果、店の1キロ圏内には富裕層が多く、外食の支出率が高い。インターネットの接続率が高い。などの情報を入手しました。高品質な料理に反応する層がお店の周りに存在していたのです。 そこで、近隣に手書きのチラシをポスティング、事業所向けにはFAX配布を始めました。さらに、ホームページを開設。知人の応援でフェイスブックなどのWEB発信も強化しました。 炙り屋煌炭ホームページ さらにコスト圧縮をするための対策も行っています。家賃・駐車場料金の再交渉を行い、固定費を削減。メニュー数を絞り込み仕入れの効率化に成功しました。どちらも、見落としがちな、コスト削減アイディアだと思います。特に後者は、食材を絞り込む事で廃棄ロスや、一部の食材を多く仕入れる事になるための、単価の値下げ交渉につながります。 経営支援はさらに続きます。 よろず支援拠点のサポーターの税理士の協力で経営計画を作成。金融機関から資金調達する事ができたそうです。県内全酒造所の泡盛を取り揃え、泡盛ファンの取り込みを行いました。 現在、新規の顧客も増え始め、口コミなどで認知度を上げつつあるそうです。 炙りや煌炭 炙りや 煌炭 店内写真  

行われた支援サービスまとめ

・市場調査・MINA【ミーナ】を活用した客層調査 ・食材ロスを減らすための仕入れ改善策 ・チラシのポスティグ ・事業所向けのFAX送付 ・ホームページ開設 ・コスト圧縮アドバイス ・経営計画策定支援→資金調達に成功 ・泡盛のメニューを充実 こうして見ると、支援の範囲が多岐にわたっているのが印象的です。企業には常に様々な要素が絡んでおり、それを漏らさずに支援していこうというスタンスを感じます。 販売促進の支援、コスト削減方法の提示、インターネットの活用、経営計画に資金調達等、充実した支援です。行政の経営相談サービスは民間の経営コンサルタント会社よりもはるかに安く請け負ってもらえる事が多く、利用の敷居は低いです。ご興味のある方は調べてみてはいかがでしょうか(^^)それではまた〜。 よろず支援イメージ2  

後日談~当社もよろず支援相談に行ってみました。

ブログで取り上げて半年ほど経ちましたが、やっぱり気になったので、相談に行きました。限られた面談時間の中で、自社の課題とマーケットについて説明。アドバイスを頂きました。アドバイスの内容としては、「そんな方法がありましたか!いやぁ驚きだなぁ」という類のものではありません。むしろ、自分の中でもやもやしていた課題を、現実的な解決方法でもって提案して頂いた印象です。相談して良かったと。そう思う次第です。ちなみに沖縄タイムスの記事にもなりました(^^) よろず支援沖縄記事  

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